【完】君しかいらない

さっそく、その辺のヤツに聞いてみるか。



……一応、女に絞ろう。



女受けだけはいいから、俺のこと苦手なヤツじゃなきゃ、陽斗のことを知ってれば教えてくれるはず。



塾の中はとりあえず誰でも自由に入れる感じだから、俺はさっそく自習室に入った。



入ってすぐの机に座って、テキストに目を通している女がいる。



考えこんでるのか、下を向いたまま、ペンでコツコツと規則的に机を叩いてる。




……真面目そーだな。



他の女の方がいいかな……と思いつつ、とりあえず聞いてみることにした。







「な、ちょっといい?」



「えっ…あっ、あたしに何か!?」



女は顔を上げて俺を見たとたん、ポロっと手からペンをこぼした。