【完】君しかいらない

「う……ん。まぁ、いいけど……奏太の友達って、なんて名前だっけ」


「陽斗……安元陽斗」


「わかった。ちょっと調べてみるね」


「ユーリも、危ないと思ったらすぐに手ぇ引けよ?」


「アハハ、あたしは大丈夫よ。上山たち、パパに頭上がらないら」


「そっか……じゃあついでにもうひとつ。埋め立て地に、“moon”ってクラブがあるよな。

そこに出入りしてるヤツの線が濃厚でさ、それも……一応頭に入れといて」


「moon……かぁ。だけどあそこって、ハタチ以上しか利用できなかったはず……」


「え?」


「ま、潜りこむのは簡単だけどね。いいよ、あたし調べてみる」