【完】君しかいらない

奏太くんは、今にも崩れ落ちそうな膝を抱え、ケータイを床に落とした。


「奏太くん…しっかりして!?…今はとりあえず、安元くんの無事を祈ろう?」


「……クソッ…アイツ…」


奏太くんにはあたしの声が届いてないみたいで、なにか見えなものに対して怒りをぶつけていた。


アイツ…って、ホントに心当たりがあるのかな…。


あたしが襲われかけたときのことを、安元くんは…奏太くんが情報を集めてるみたいな言い方をしていた。


だけど…そもそもの原因は、あたしにあるんだよね?


もし…そのことが原因なんだとしたら、大変だ。


安元くんは、あたしを助けたばっかりに…ソイツらに逆恨みされたってことだよね。