【完】君しかいらない

「えへへ…大切に、使ってね?」



「おー、もちろん。つーか、それ自分で言っちゃう?」



「えっ?」



「俺の好み、知ってんの?よかったら使ってね~とかって、普通は言うって」



今日の奏太くんは、なんだかイジワル。



昨日まですっごく優しかっただけに、ちょっとズキズキ。



「そっ……そうだよね!?あたしって押し付けがましいかも……しかもキーホルダーなんて、一番趣味の別れるモノだよね」



「そーそー」



「あああ……あっくんにプレゼントしなくてよかった」



また、愛梨は……って思われるところだった。



「あっくん、あっくんって。愛梨ちゃんの頭ん中は、ずーっとアイツがいるんだな……」



奏太くんは呆れた顔であたしを見てくる。