【完】君しかいらない

「土産?」



「うーんと……これ。奏太くんに選んだの」



あたしは机の引きだしから、小さな包みを取りだした。



「え、俺に……?」



不思議そうな顔をして、あたしからそれを受けとった奏太くんは、あたしの目の前ですぐに包みを開いた。



奏太くんの手のひらには、紫のシンプルなキーホルダー。



「……これって……え、まさかアイツにあげようって選んでたヤツ!?」



「ううん、あっくんへのプレゼントは…結局渡せなかったんだけど、実はあのとき奏太くんにも買ったの」



「マジで!?俺が紫好きっつったから!?マジで~!!嬉しい!!!」



さっきからテンション低かったのに、一気にいつもの奏太くんに戻ってる。



「鍵っ子の奏太くんに、プレゼント~。昔はよく首からカギ下げてたよね?」



あたしがクスクス笑うと、拗ねた顔をしてむくれてる。



「……いつの話してんだよ」