【完】君しかいらない

あっくんがあたしを好きじゃなかったことだって、もう…わかりきってるつもり。



現実を理解しようって、何度も自分に言い聞かせたし、依子とのことだって……頭では理解してるつもり。



それでも…ふとしたときに、やっぱり思いだす。



ひとりでボーっとしてるとき、ふと……あたしの胸の中で、暗黒の闇が広がるんだ……。









「あっ、あたし…今日奏太くんに渡そうと思ってた物があるんだぁ~」



奏太くんが困ってるから、あたしは咄嗟にお土産のことを口に出した。



今それなりに傷付いたけど、あたしは奏太くんに色々してもらったから……。



その感情を…今、出しちゃダメだよね。



暗くなるなら……ひとりになってからだよ。



あたしの声が明るくなったから、奏太くんも少し顔をコッチに向けた。