【完】君しかいらない

「奏太くん、ヒドい!!お母さんと出かけるなんて聞いてないよ!?」



「愛梨ちゃんが、開けてくんねーから」



「だからって……」



あたしが少し拗ねてると、奏太くんはニンマリと笑った。



そしてあたしの前髪を片手で全部上げてしまう。



「……ひゃあっ、なに!?」



「しーっ……聞こえるから、黙って」



奏太くんはひとさし指を自分の唇の前にあてて、あたしに静かにするよう合図してくる。



「なっ……」



うわぁっ……!



奏太くんはあたしのおでこに唇をつけ、チュッと小さく音をたてた。



なっ……なっ……なっ………。



「キャーッ!!!」