【完】君しかいらない

「ウッ……」


男のうめき声が、遠くから聞こえてくる。


やたら息が荒くて、苦しそうだ。


目を開けると……俺は、やたらと天井の低い、狭い空間にいた。


……しばらくしてから、気づく。


呼吸の苦しそうなヤツの正体は……この、俺自身だと……。


……うわ、なんなんだ?


体中が痛くて、やたらと視界が狭い。


思わず顔を触ると、ヌルッとした感触がした。


耳が……おかしい。


耳鳴りがして、段々気分が悪くなってくる。


そして、真夏だというのに以上に寒い。


……どうやら俺は、どこかに寝てるらしかった。


しかも……横になってる状態なのに、目眩がする……。