【完】君しかいらない

「安元くん……好き、大好き」


司が俺の手をギュッと握る。


俺も……好きだ。


やっと……自分の居場所を見つけた気がした。


いつも誰かの一番になりたくて……比べられない存在であることを、誰よりも願ってた。


司の体を抱きしめようとすると……俺の腕からスルリと抜けだし、不敵な笑みを浮かべてる。


「全部……ウソだよ。あたしは、お金が欲しかっただけ」


司……!?


「本気で好きになると思った?なるわけないし」


待ってくれ、俺は……。


俺は……。