【完】君しかいらない

「かわいい顔して、言うことキツいのな……。わかったよ~、触らない」


奏太くんはシュンとして、体育館とは反対の方を向いて歩き出す。


「体育館、そっちじゃないよ!?」


「わーってる。全校集会とか、俺が出ると思う?授業始まるまで、どっかで昼寝してくる」


はぁ……?


サボりなんていう選択があるってことに驚いちゃう。


昨日の安元くんといい、奏太くんといい、


ここの学校って……みんなユルいよねぇ。


「じゃね」


奏太くんはポケットに手を突っ込んで、歩いてく。


そうだ!クラス聞いとこう。


「ねぇ、奏太くんって何組!?」