【完】君しかいらない

普段女に警戒してるくせに、司の本心を見抜けなかった自分にガッカリすると同時に、



今……この場をどう切り抜けようか、必死に考えを巡らせる。



落ち込んでる場合じゃない……。



すぐに気持ちを切り替えないと……このままだと、かなりヤバいことになる。








「……お前だろ?上山さんに恥かかせたのって」



目の前にいた男のひとりは、低い声でそう言ったあと、地面に唾を吐き捨てた。



……上山?



そういえば……奏太が前に言ってたな。



確か、夏休みの肝試しで、小中を襲ったヤツがそんな名前だったはず……。