【完】君しかいらない

「驚きすぎて声も出ねーってか?女の免疫ないお前がさ~、夏祭りでキスまでしちゃって!エロさ全開のとこ申し訳ないけどな。

今日のデートでヤっちゃうつもりだった?どーせならそのあとの方がよかった?ヒヒッ」



下品な笑い声が聞こえてきて、話の内容に眩暈がした。



……ウソだろ……これが現実か……。



アイツは……最初から、俺をハメるつもりで……。



今までの態度も、夏祭りでのことも、



ここに来る前の必死な電話も、



全部……全部、ウソだった……?







だけど、さっきの……俺に『逃げて』って言った言葉は……



アイツの本音だよな?