【完】君しかいらない

「お~、ナイト気取り?でも残念だったな。アイツは金で買われた女だぜ?」



「……なに言ってんだ?」



「信じるかどうかは、お前の自由。最初から、そういう目的でお前に近づいたってことだよ」



……コイツは、なにを言ってるんだろう。



珍しく、頭がまわらない。



後ろ頭を殴られたような感覚に襲われ、目の前が真っ白になる。



ちょっと待てよ……。



司と初めて会ったのは、塾の行き帰りで。



動揺しまくりの、天然のアイツの素振りを見てても、



そんな……仕組まれた出会いなんかじゃ、なかったはず。