【完】君しかいらない

走って追いかけようとすると、行く手を誰かに阻まれた。



「おっと~、そこまでだ。ちょっと顔貸してもらおうか」



「……なんだ?お前ら……」



俺の目の前には、暗くてよく顔は確認できないけど……少なくとも、5人の大柄の男が立っていた。



しかも、手には長い棒のようなものを持っている。



司は逃げきったのか、走る音さえもう聞こえなくなっていた。



……アイツが逃げれたなら、まずそれでいいけど。









「お前ら……アイツになにした!?話によっちゃ、殴るぐらいじゃすまねーけど……」



俺をおびき出す為に、アイツを使ったのか。



暗かったから、もし顔を殴られたりしてたとしても、気付いてやれなかった……。



あんなに震えて、普通じゃなかったし……あまりにも様子がおかしかった。