【完】君しかいらない

「悪い、今は雑談してる時間なくて。

今からいう場所に心当たりがあったら、すぐ教えてくれ。

周りには灯りがなくて、倉庫みたいなのがたくさんあって、そのひとつに、月のマークの描いた、moonっていう看板が……」


「あー、それなら埋め立て地だな」



「……え?」


「埋め立て地に、倉庫を改造したクラブがあってさー。あんま知られてないから、チョー穴場らしい」


クラブ!?


そうか……だったら、調べれば場所はすぐにわかるな。


「ありがとな、助かった」


「なー、奏太は?最近すげぇ付き合い悪いんだって。アイツがいねーと、ナンパの成功率悪くって」


「奏太は……もう、ナンパはしねぇよ」



「へっ?」