【完】君しかいらない

学校でも、声の通る小中の、一際高い笑い声がよく聞こえてくる。



ホントに楽しそうに、笑うんだよな…。



「キャハハ!もぉ~、奏太くん!?」



駅の改札を過ぎて、少し遠くまで行ってしまったのに、小中の笑い声が聞こえてきた。



それでもふたりの手はしっかりと握りしめられていて、離れることはない。




……へぇ、いい感じじゃん。




俺が思うに、小中は前の彼氏との付き合いで悩んでた分、真逆の奏太みたいな男の方が合うんだろうな。



いつも自分に正直で、真っ直ぐな小中と……表現がストレートでわかりやすい奏太。



あのふたり、すごくお似合いかもな。







お互いの気持ちが通じ合うって…すごいことだよな。



それに…あんなに幸せそうな奏太を、久々に見た。