【完】君しかいらない

結局それはあげられてなくって。



だけど、電話で相談したときに、奏太くん……紫が好きだって言ってたから。



奏太くんのお土産用に、紫のキーホルダーを買ったんだ。



明日…渡そう。



喜んでくれるといいな……。










自分の家のある階に到着して、家の前に立つ。



あたし……帰ってきたよ。



お母さんやお父さんに、夏休み中にあったことを一気に聞かれそうだけど、しょうがないよね。



……ふぅ。



深呼吸をして、鍵穴にカギを差し込み、ドアの取っ手に手をかける。