【完】君しかいらない

「勝手に行って来て~っ!あたし、気にしてないからっ。ハアハア……」



真っ赤な顔で奏太くんの顔を押しのけ、肩を上下させる。




奏太くんはあたしのそういう反応を楽しんでるのか、目を細めて微笑むと、あたしからすんなり離れてくれた。




「まだまだ調教が必要だな~。楽しいなっ」



ちょっ、調教!?








奏太くん、すっごく嬉しそう。



「俺が側に寄っただけで、甘えてくるようにしてみようかな~」



「あまっ……甘えないからっ」



恥ずかしい~っ!!



新幹線の中でのあたし、あれって完全に奏太くんに甘えてたかもしれない。



よく考えれば、奏太くんの方が年下で。



あたしはそんなことも、すっかり忘れてた。