【完】君しかいらない

うわ~、都会(前に住んでたところに比べると)には、こんなイケメンが普通にいるんだぁ。


あっくんもカッコいいけど、この男の子は格別だ~なんて思いながら、ジッと見つめていると。


ふと、視線が合った。


うわっ!あたし、見過ぎだよね?


とりあえず、挨拶、挨拶!


「初めまして!あのっ、あたし……」


……あれっ!?




男の子は、あたしと視線を合わせたあと、フイと顔を逸らし、そのままエレベーターの方へと歩いて行ってしまった。