【完】君しかいらない

観覧車に乗る順番がやってきて、あたしは奏太くんと一緒に乗り物に乗った。



不安定な足場でグラリと揺れたあたしの体を、奏太くんがうしろから支えてくれる。



……わぁっ。



両手で腰を直に触られて、なんだかすっごく恥ずかしくなってくる。








「さっ、俺コッチ座ろ~っと。愛梨ちゃんは、コッチな!」



奏太くんはあたしのドキドキなんて知るよしもなく、いつもの調子でご機嫌。



あたしと向かい合わせに座ると、窓の外の景色を見て色々聞いてくる。



「……おっ!あの赤い建物なんだろーな。でけーっ!!」



「あれはぁ……新しくできたショッピングモールだよ。お兄ちゃん、何回も行ったみたい」



「へ~っ!俊さん、買い物好きそ~っ」



奏太くんはケタケタと笑ってる。