【完】君しかいらない

「もうヘーキ。今度は、もっと大人しいヤツに乗る」



そう言って、奏太くんに連れてこられたのは……。



「うわ~あ、大きな観覧車!」



「地元じゃねーの?なんで今さら……」



観覧車の前まで来て声をあげたあたしを見て、奏太くんは苦笑してる。



「地元って言っても、ここの遊園地来るの久しぶりなんだもん。それに、いつもは観覧車なんて乗らな……」



「……ん、どした?」



「ううんっ。乗ろ~、乗ろ~!高いとこ大好き!」



「愛梨ちゃん、かわい~」



奏太くんはあたしの腰に腕を回し、あたしを軽く引きよせた。



「キャッ!なんでぇ!?いつもダメって言ってるでしょーっ!」