【完】君しかいらない

「奏太くん、大丈夫!?もしかして、吐きそう?あたし…すぐに人を呼んでくる……」



そう言ったら、奏太くんが飛びおきた。



「全然、大丈夫じゃねぇよ……愛梨ちゃんが、俺の気持ちわかってくんねーからっ……」



……えっ、奏太くんの……気持ち?



茫然としてると、奏太くんに手を掴まれ、グッとそのまま奏太くんの方に、引きよせられた。



ええっ!?



またいつもみたいにからかわれてる!?



動揺しながらも、奏太くんを引き離そうとするけど、思ったより強い力で抱きしめられて、身動きが取れない。







「……奏太くんっ!?」



奏太くんは、一瞬あたしの肩に顔を埋めたけど、すぐに顔を上げた。



そして……



今まで見たことのないような表情を、



あたしに見せた。