【完】君しかいらない

ドキッ。



そんな言い方されると、勘違いしちゃいそーだよ。



友達として、側にいてくれるって意味だよ!?



あたし、なにドキドキしちゃってるんだろ……。








「も~、ヤダヤダ。奏太くんって、女の子を喜ばせるのがウマいよねぇ」



奏太くんに手を触られたことで、更に恥ずかしさが増す。



あたしが手を引っ込めると、奏太くんは軽く口を尖らせた。



「…そんな、不特定多数の子にやってるよーな言い方…ヒドいな」



「だって~、奏太くん…実際、そーでしょ?朝からエレベーターで、キスしたり……」



あたしは、マンションのエレベーターで会った日のことを、話題に出してみた。



キレイな先輩と、キスしてた奏太くん。



しかも、付き合って1日で家に泊める……って、一体どんな風に誘ったのかな。



あたしには、想像もつかないや……。