【完】君しかいらない

「そっか…でも、行こ」


「ええっ!?ヤダ…」


あたしは奏太くんの手を振り払おうと、腕を大きく振った。


「暴れんなよ~、危ないから…」


奏太くんは、あたしの手を離そうとしない。



「だって、行きたくないもん!あたし…今日はどこにも行きたくないのっ!」


子供みたい喚いて、その場にしゃがみこむ。







そしたら奏太くんも、あたしの側にしゃがみこんできた。


「…ゴメン、ちょっと強引過ぎた?」


俯くあたしの顔を覗きこんできてるのか、耳もとで奏太くんの声が聞こえてくる。