【完】君しかいらない

「デートって…まさか、そのためだけにここに来たの!?」


「悪い?」


奏太くんはあたしをチラッと見たあとで、得意気に笑う。


呆れた…。







「そんなの…あたしが帰ってからでよかったのに…」


「今日じゃなきゃ、ダメなんだよ…思い立ったときに行動すんの、俺って」



「あたし…遊園地の気分じゃない…」


ここまで来てくれたのに申し訳ないけど、


奏太くんの気まぐれに、あたしを振り回さないでほしい。


そんなこと言えないから、あたしは拗ねるように少し口を尖らせて、俯いた。



今日は落ち込んでて、遊園地に行っても楽しめないよ…。