今までは、いつ死んでも良かった自分の命が、急に惜しくなった。


 もう一度、リョウに会うまでは、死なない。


 ……死ねない!


 そう、決意も新たに、頭を上げれば。


 小春が、呆れた声を出した。


「こんなに、大変なときに、あんた良く落ちついていられるわね!」


 やっぱり、ききみみまがたまが無いと、話が、通じないのかしら?


 なんて。


 ほぼを膨らます小春に、俺は、笑った。