例えば、それが。 『恋』と言うものだとしたら。 種族も、性別をも超えた『愛』だと言うのなら。 いつの間にか、好きになっていた、この心ひとつで、自分の背中に翼が生えたのかもしれない。 もう一度アイツを乗せて、走れるのならば。 この足が砕けても構わない、と思えるほどに。 足の痛みよりも、辛く、深い、胸の痛みに耐えかねて、つい。 その姿を追って探してしまうほどに、リョウのコトが愛しいのかもしれなかった。