唇を離して亜香里から離れた。



スーツのポケットから指輪を出す。



もちろん俺が作った指輪。



「将来、お前との子供が産まれたとしても、多分そいつは蓮司君ランキング2位だ。」

「へ!?」

「1位はずっと亜香里だと思う。毎日みそ汁作れとか、俺と同じ墓に入れ何て言わねぇから。だから生きてる間は俺から離れんなよ?」



俺は号泣中の亜香里の左手の薬指に指輪を通した。



やっと渡せた結婚指輪は、亜香里と俺の誓いの印。



「寂しい思いもさせると思うけど、俺は亜香里を愛してるから。」

「うん…。あたしも…。」

「知ってる。必ず幸せにしてやるから。すげぇ好きだよ亜香里。」

「あたしも…蓮司が大好き!!」



こうして俺の復讐は大成功。



あんな恥ずかしい事、もう二度としねぇ!!