俺様彼氏とあたしの未来。

【亜香里】



あたしはいつの間にか蓮司に寄り掛かって眠ってしまっていた。



「亜香里、起きろ。」



蓮司に肩を揺すられて目を覚ますと、前に蓮司と来た事がある水族館の前にいた。



車の中のデジタル時計は21時を過ぎてる。



もう閉館してるはずの水族館。



さっぱり意味がわからないまま車から降りた。



「行くぞ。」

「もう閉まってるよ?」

「大丈夫だ。」



あたしは蓮司に手をひかれて水族館の入り口の方に歩いた。



蓮司は何も言わずにどんどん進んで行く。



普通に中に入って、近くにあった水槽の熱帯魚を見た。



「俺と亜香里しかいねぇからイチャつきまくり。」



蓮司はあたしの腰に腕を回して来たり、たまにキスとかしてくる。



多分蓮司が夜の水族館を貸し切ったんだって初めて悟った。