俺様彼氏とあたしの未来。

しばらくすると、亜香里はさっき船の中で飲んだアルコールが効いたのか、俺の肩に頭を置いてウトウトし始めた。



カワイイし襲いたいし…。



「蓮司君、本当にありがとう…。」

「何改まってんだよ浜ちゃん。」

「俺のせいなのに…。」

「その分これからパシリのようにこき使われるから覚悟しといて。ってか、もう謝んなよ…。」



浜田はいまだに謝ってくる。



でも、こんな時間まで仕事をさせてる俺は逆に申し訳なくなる。



だって浜田には家庭あるし。



奥さんとか寂しくなってんじゃねぇのかな…。



浜田は長距離ドライバーだったらしく、昔より毎日家に帰れるからいいって言ってっけど、腕が完璧になったらプライベートは自分で車を出そうと思う。



隣の亜香里はスヤスヤ眠ってしまった。



これから起こる先の出来事にも気付かずに。