俺様彼氏とあたしの未来。

物凄く警戒しながら用意されてた服を着た。



また急いで蓮司の待つ車へ戻る。



既に10分経過…。



「おせぇ。」

「ごめん…。」



いつもならもっと攻められそうなんだけど、今日の蓮司はそれしか言わないで、あたしの髪をアップにした。



蓮司に髪をセットしてもらうのとかって初めて…。



蓮司が何考えてるのかわからなさ過ぎて怖い!!



無言の車内で窓に目をやりタバコを吸う蓮司は、今まで見たことがない蓮司…。



スーツ姿をあまり見た事がないから無駄にドキドキする。



タバコを吸い終わった蓮司は、そっとあたしの手を握った。



蓮司の目線は窓の外。



何だかいつもと違う蓮司にかなり同様…。



「着きましたよ。」

「降りるぞ亜香里。」



浜田さんが車を止めて、あたしと蓮司は車から降りた。