俺様彼氏とあたしの未来。

亜香里にまた迷惑かけるな…。



亜香里と出会ってから3回目の入院だし。



コンコン



「はい?」

「あ、私、昨日の事故の相手の浜田と申します…。」



見ず知らず20代後半くらいの男。



お前か!!



「大変申し訳ありませんでした…。」

「いえ、あなたが無事でよかったです…。」



何て心にもない事を言ってみた。



本音は、『仕事出来ねぇだろボケ!!どう責任取ってくれんだ!?あ!?』って感じだ。



「治療費と、休んでる分のお給料はお支払いさせてください…。」



青ざめてる顔…。



しかも俺の2ヶ月分の稼ぎを払う!?



どんだけ稼いでるか知ってんのか!?



「気になさらないでください。それより何で対向車線に?」

「疲れてて…。つい居眠りを…。」



俺だって有り得た話しだ…。



そう思うと、かなりの恐怖感に襲われた。