俺様彼氏とあたしの未来。

治療室に入ると、蓮司はベッドに寝てた。



「おせぇから。」

「ごめん…。」



蓮司の顔は、目の下にかすり傷程度のケガしかしてなかった。



安心の涙が止まらない。



「泣くなよ。」

「だって…生きてる…。」

「生きてて悪いか?」



もう何も言えなくて、あたしはただ泣いた。



蓮司が左手で頭を撫でてくれた。



「右の手と、右足、後は肋骨と鎖骨骨折、割れたフロントガラスで頭切ったけど、対したことないって。」



凜が説明してくれた。



すごい折れまくり…。



「よく生きてたね…。」

「まだ結婚もしてねぇのに死なねぇから。」



飛びつきたい衝動にかられたけど、今の蓮司に飛び付いたら大変な事になりそうだったからやめた。



「仕事行けねぇ!!」

「うん…。」



元気でよかった…。