俺様彼氏とあたしの未来。

1時間くらいで開いたドア。



看護師さんに駆け寄った。



「蓮司は!?無事ですか!?」

「はい。命に別状はありません。あ、中にどうぞ?」



『命に別状はない。』



その言葉に安心したあたしは、その場にヘナヘナとへたり込んだ。



「亜香里、蓮司んとこ行こう?」



凜に言われても立てない…。



もう身体に力が入らない。



蓮司が生きてるだけでいい、でも、蓮司の顔に傷があったら…。



蓮司は生き甲斐をなくすかもしれない。



「先に行って…。」



凜にそう言ってからしばらくその場にしゃがみ込んだ。



「亜香里ちゃん、先輩がキレるから早く来て。」



渉君があたしを呼びにきた。



蓮司は元気なんだ…。



「顔とか大丈夫?」

「自分で確かめて。」



そう言われて渉君に立たせてもらった。