俺様彼氏とあたしの未来。

虚ろな目をした亜香里を抱きかかえて、車に乗せて病院に連れてった。



「風邪ですね。」

「風邪…。」



脱水症状が少しあったらしく、点滴して、薬をもらってから寮に戻って俺の部屋に寝かせる。



「ごめん…。」

「何が!?」

「明日も撮影なのに…。」

「お前が気にする事ねぇよ。それより早く治さねぇと旅行行けねぇぞ?」

「ん…。」



亜香里は静かに目を瞑って、少し苦しそうに眠った…。



最近頑張りすぎなんじゃね?



大学の事はよくわかんねぇけど、そんなに大変なのか?



それとも俺と離れる事を考えないように勉強に没頭してるとか…。



俺も軽くシャワーを浴びてベッドに入った。



「おはよ♪」

「大丈夫か!?」



俺が仕事に行く準備をしてたら、いつもの笑顔で亜香里が起きた。