「いや…。蓮司がいないのは…。」

「…。」



何も言い返せない俺は亜香里が泣いてるのをただ見てるだけ…。



「ウソ♪行ってきなよ!!蓮司ならアメリカでも大丈夫だよ♪」

「亜香里…。」

「あたしは日本で頑張る!!」

「亜香里、お前の将来…。本当にいいのか?」

「えっ!?」

「俺の為に大学行って、おやじの会社手伝って…。それでいいのか?それで幸せか?」



初めて打ち明けた俺の気持ち…。



「バカじゃないの!?あたしは蓮司の為に頑張ってるんじゃないよ!?」

「は!?」

「あたしは自分の為に頑張ってるの!!蓮司が好きだから。だからそれでいいの!!」

「俺がアメリカに行っても大丈夫なのかよ!!亜香里を縛り付けて、自分の好きな事してる俺と本当に一緒にいたいのか!?」


つい口調が強くなる。