俺様彼氏とあたしの未来。

あたしはまた人気の少ないトイレに押し込まれてる…。



「あんなんじゃダメだろ。」

「だってあんなにガン見されたらマジ恥ずかしいもん…。」

「何回も俺の髪濡らして傷める気か?」

「いや、違います…。」

「はぁ…。こっち来い。」



あたしは蓮司に抱きしめられた。



「サヤに見られてるし?マジやる気出るんですけど。」

「あたしは逆…。」

「亜香里は見せつけたくねぇの?」

「何を?」

「俺らの仲の良さ。」



見せつける…。



「やる!!マジで本気出すよ!?」

「じゃあ行くか。」



あたしと蓮司はカメラの前に戻った。



「やる気出たかアカリ?」

「はい!!監督さん、今回はマジです。多分ヤバイですからね!?」

「はははっ♪何でいつも休憩挟むとやる気出すんだぁ?」



蓮司と秘密のミーティングのおかげです…。