俺様彼氏とあたしの未来。

【亜香里】



「おい、亜香里。」

「何?」

「ちょっと。」



あたしは蓮司に呼ばれてキッチンに来た。



みんなは、凛を通訳にしてグレイと会話中。



「光汰とばっかり喋ってんじゃねぇよ。」

「えっ!?」

「すげぇヤキモチ。どうしてくれんだ?」



そう言いながら迫り来る蓮司…。



ヤキモチを妬いてくれるのは嬉しすぎるくらい嬉しいんだけど…。



ここにはみんな…。



トンッ…。



背中には冷蔵庫の感触。



「そんなに妬かせて楽しいか?」

「えっ!?いや、た、楽しくない!!」

「じゃあ俺と楽しいことする?」



どうやってこの状況を抜け出そうかと考え始めた瞬間に、蓮司のキスが降ってきた。



両手で顔を包み込むように押さえられてて逃げられない…。



凛達の笑い声があたしの心臓を、より一層ドキドキさせた。