【蓮司】



亜香里に電話したい…。



ファッションショーも終わってアメリカに戻ってきた。



「蓮の番だぞ~!!」

「はい、お願いします。」



ショーの嵐は乗り越えたらしく、俺は普通に撮影中。



「お前が蓮か。」

「あっ…。」



すげぇ人に出会った。



世界中のモデルの頂点にいる人…。



オーラが全然違う…。



彼の名前は『グレイ』。



「初めましてグレイ。」

「俺と仕事しないか?」



は!?は!?は!?



「会ってすぐに冗談はやめてくださいよ。」



だって…。



この人は誰とも組まない。



「するか。しないか。」



えっ!?



「する…。」

「じゃあまた今度。」

「はい…。」



マジ!?



何で俺!?