みんなの所に着くと、みんな安心したような顔をしていた。

後ろを向くと、黄龍の総長と副総長だけ残っていて、あとは全員倒れていた。

てか、下っ端いつの間に出てきたんだろう…。

そんな事を思っているうちに、副総長が倒された。

そして、あとは総長1人となった時、お父さんが口を開いた。

時「……一真?
お前、俺の娘に何してんだよ!」

……思い出した。

お母さんたちの同級生であり、お母さんに告白し、振られた後もしつこく言い寄っていた奴。

お父さんが嫌いな人。

(мiκu:誰がそんなに教えたんだよ…。)

一「時雨か、久々だな。
お前等、結婚したのか。」

時「あぁ。
お前とは違うからな。」

お父さんが挑発的な笑みをうかべる。

一「……チッ。
うぜぇな、お前。
まぁ今日のところは、これくらいにしてやる。」

時「逃げる気か?」

一「はぁ?」

時「まぁ、金龍がいるからな。
お前の族に勝ち目はねぇしな。」

一「うるせぇな。」

図星みたい。

雅「龍也。」

龍「あぁ…。
金龍の総長から一言。」

龍也さんは、黄龍に族の中での最悪の言葉を言い渡す。

龍「今日をもって黄龍は、解散とする。」

一「はぁ!?」

一真の言葉にお構い無く、言葉を続ける。

龍「以後、日本の族として認定されているのは、金龍、銀龍、水龍、青龍、赤龍、桃龍、緑龍、紫龍、白龍、茶龍の10組だ。
また、元黄龍の奴等は、族に復活できない。
他の族に入る事も出来ない。」

一「ふざけんな!」

そう言って龍也さんに殴りかかろうとした。

未「危ない!」

ヒラリ…

龍也さんは、一真の拳をかわし…

ドカッ

一真のお腹に膝蹴りをした。

一「うぅ…。」

一真は、お腹を両手でおさえてうずくまった。

さ、さすがだ…。

時「よし、帰ろう!」

お父さんの一言で、みんな出口に向かった。