「身の内で分離してるから、只人の右丸に無理が出てきたっつーことだ。どうするかね。器ごと叩っ斬るのが一番簡単なんだが」
『うわぁん! 折角傷も癒えたのに、いきなり殺されるなんて~っ』
右丸の中から、烏丸の泣き声がする。
さすが妖。
そはや丸の言うことも、瞬時に理解する。
只人の右丸は、いまいちぴんと来ないようで、しばしぽかんとしていた。
「・・・・・・えええ? う、器? もしかして、器というのは、私のことですか。え、器ごと斬るって・・・・・・。ま、まさか私を斬ると?」
ようやく右丸が狼狽えだす。
そはや丸は考えつつ、冷たい目を向けた。
「鈍い奴だな。お前を斬るのは容易いが・・・・・・。悪くしたら、呉羽が悲しむ」
「え、わ、私のことを、呉羽様が考えてくださって・・・・・・?」
「お前じゃない。烏丸だ」
三度同じことを言い、そはや丸は、う~んと頭を抱える。
その間にも、右丸の中からは『えっく、えっく』という烏丸の泣き声が聞こえる。
この分では、呉羽にも聞こえそうだ。
呉羽にも、それなりの力はある。
加えてその身に、そはや丸は取り憑いているのだ。
そはや丸を介して、強い気なら呉羽も受け取れよう。
「呉羽は何だかんだ言って、烏丸を気に入ってるからな。ここでお前を斬ったら、烏丸も死ぬ。後々、俺が呉羽に恨まれそうだぜ」
舌打ちしながら、右丸を睨む。
そはや丸も妖だ。
どちらかというと、烏丸寄りである。
あからさまに、お前が邪魔なんだよ、と言わんばかりの視線を右丸に向ける。
『うわぁん! 折角傷も癒えたのに、いきなり殺されるなんて~っ』
右丸の中から、烏丸の泣き声がする。
さすが妖。
そはや丸の言うことも、瞬時に理解する。
只人の右丸は、いまいちぴんと来ないようで、しばしぽかんとしていた。
「・・・・・・えええ? う、器? もしかして、器というのは、私のことですか。え、器ごと斬るって・・・・・・。ま、まさか私を斬ると?」
ようやく右丸が狼狽えだす。
そはや丸は考えつつ、冷たい目を向けた。
「鈍い奴だな。お前を斬るのは容易いが・・・・・・。悪くしたら、呉羽が悲しむ」
「え、わ、私のことを、呉羽様が考えてくださって・・・・・・?」
「お前じゃない。烏丸だ」
三度同じことを言い、そはや丸は、う~んと頭を抱える。
その間にも、右丸の中からは『えっく、えっく』という烏丸の泣き声が聞こえる。
この分では、呉羽にも聞こえそうだ。
呉羽にも、それなりの力はある。
加えてその身に、そはや丸は取り憑いているのだ。
そはや丸を介して、強い気なら呉羽も受け取れよう。
「呉羽は何だかんだ言って、烏丸を気に入ってるからな。ここでお前を斬ったら、烏丸も死ぬ。後々、俺が呉羽に恨まれそうだぜ」
舌打ちしながら、右丸を睨む。
そはや丸も妖だ。
どちらかというと、烏丸寄りである。
あからさまに、お前が邪魔なんだよ、と言わんばかりの視線を右丸に向ける。


