二人は妙な事が縁で結婚しました

ぼんやりしながら…あたしの頭の中であの夜の出来事がぐるぐる回っててハッ!と現実に返る…目の前にあんたがいる。『りえ~覚えてるよ。オレはあの時、酔いなんかとっくに覚めちまってたんだ。オレはハッキリ覚えてるよ…見ず知らずだったお前は
優しかったな…』


懐かしげにあんたは当時を振り返りながら優しい声で話す…じっとあたしの目を見つめてくる。

『オレも、もっと素直に優しい心でさ…オマエに…ありがとう…くらい言えなかったのが自分でも情けなくてさ…』

目頭が熱くなり
思わずうつ向くあたしに…

『下向くな…顔上げろ…!』

あんたはあたしの
唇を今…奪った…