ひまわり(第2章まで公開)

その日の夜、俺は部屋の電気を消しても、なかなか眠れなかった。
悟たちの喧嘩を見て、あの2人のことを思い出してしまったからだ。
再会した日から、何度か考えることもあった。
その度に、関係ないと自分に言い聞かせて、頭の中から切り離していたんだけど。
久しぶりに見た彼女は、髪が胸を隠すくらいまで伸びていた。
肩までだった髪があそこまで伸びるところを、三浦はずっと見てきたんだなと思うと、嫉妬に似た気持ちが込みあげてくる。
だけど、変わっていないところもあった。
気が強そうなあの瞳や、怒ったときの表情はあのときのままだ。
周りを見ないで突っ走って、こけたり、何かにぶつかるところも直っていないのだろう。
俺は頭の後ろで組んでいた両腕を、布団の中に入れた。
そして、まぶたを閉じて、無理やりでも寝ようとする。
ぶつかってきた彼女を思い出して、少し和らいでしまった目尻を隠そうとするかのように。