そして数日後、警察は少女がよく通っていた山へ入りました。

その奥で、異臭漂う小屋を発見しました。

中へ入ると、思わず警察の人も吐き気を催す光景が広がっていました。

そこには血を抜かれ、干からびた動物と人間の死体がゴロゴロ転がっていたのです。

しかし血を溜めていた大きな壺の側には、少女がいました。

壺に寄り添うに座り込んでいた少女の体には、ほとんど血は残っておらず、絶命していたのです。

少女は人々の要望に応える為に、自ら手首を切り、その血を使って染色をしていたのです。

警察が行方不明事件を嗅ぎ付けたことを知り、材料となる生き物を手に入れられなくなったので、自らを材料としたのです。

そうして連続失踪事件は解決しました。



―おしまい―