太陽と月(第3章まで公開)

照れ隠しに、彼は面白そうな目で雪奈に言い返した。
「…えっ」
図星を突かれ、雪奈は赤面する。
「しゃあないなぁ。じゃ、付き合うかぁ?」
彼女の気持ちなど全く知りもしない拓馬は、冗談を交えながら、肩に腕を回してきた。
雪奈は、冗談とわかっていても、動揺を隠せない。
「…って…え…」
何も返してこない雪奈の反応に、拓馬は戸惑いを見せた。
「…え、冗談やで?」
拓馬は肩から手を浮かせ、再度…彼女をのぞき込んだ。
雪奈は、一点を見つめて…固まっている。