太陽と月(第3章まで公開)

「お前、いいかげん…自分で声かけろやぁ。俺が好きみたいやんけぇ」
学校の近所にあるゲームセンターで、拓馬は、ため息交じりにつぶやく。
「でも、俺さっき…ちゃんと手ぇ振ったで。徐々に進歩してるし」
ニッコリと満足げに微笑むのは、さっき幹に手を振り返した男の子。
彼の名前は…澤野和貴。
いつも、拓馬と行動を共にするクラスメート。
拓馬は、彼の低次元な喜びにあきれた顔をする。
「おーい!」
そんな2人のもとに、雪奈を入れた数人の女子が駆け寄ってくる。
「お前らも来たんかよ!? 今、教室…ガラガラなんちゃん?」