太陽と月(第3章まで公開)

教室のドアを勢いよく開けて、雪奈が駆け寄ってきた。
2人は、両手を合わせて謝る彼女に笑いかけた。
すると、再び教室のドアが開き、拓馬が飛び出してくる。
幹は唇にキュッと力を込めて、彼を見た。
すると、彼はそれにこたえるかのように近づいてくる。
胸は高鳴り、足が地にはりついて…動けない。
ところが、彼が話しかけたのは…雪奈だった。
「お前、いつも出んの早いなぁ」
「友達が待ってくれてんやもん。当たり前やん」
目の前で笑い合う2人。
幹はどきどきしながら、その光景を眺めていた。
そんな緊張している彼女を、美衣子は黙って見守っている。