「舞ちぃかって、一応付き合ったりとかはあったんやし…まぁいいやん」
落ち込む舞をからかうかのように、夏子は悪夢を口にし追い討ちをかけた。
舞の顔は、一瞬にして暗くなっていく。
「冗談やってっ! まぁ、夏休みに練習とか見に行ったんやから…いいやん」
夏子はクスクスと笑いながら、舞を励ました。
休みの間、夏子はサッカー部の田中を応援しに…学校へ通った。
舞もそれに何度かついていき、野球部の練習をコソコソと見に行ったのだった。