“夏子の好きな子”
…舞は、なんとなく気づいていた。
夏子は、クラスでも男子と仲良く接するタイプで、結構人気がある女の子。
特に、同じクラスの田中準平とは…毎休憩時間ジャレ合っている。
「…田中?」
舞は、小さな声で問いかけた。
彼女は、少し照れた表情で、こくりとうなずいた。
「…え、でも男子の部屋はやばくない?」
「いけるって! あいつらも“おいで”って言うてるし」