2年になってから、舞は彼と全く視線を合わせることがなかった。
舞は、恥ずかしくなり…目を伏せる。
チラッと見上げれば、彼はポカンと口を開いている。
「見てる見てるっ」
自分のことのように喜び、由美は舞の隣で飛び跳ねた。
「あっ! 来た来た、純子ぉっ!」
勇心と目が合い、舞は照れていた。
すると、向こうから純子が歩いてくる。
幸子は、純子の姿を見つけ…大きな声で呼びかけている。
暗い表情で歩いてくる純子に、舞は異変を感じた。
3人の姿を見つけ、純子は足の動きを止める。